【韓国語会話】日本人も意外と知らない「が」と「は」の違い――韓国語「이/가」と「은/는」の使い分け
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韓国語を勉強していると、多くの人が一度は悩む助詞があります。
それが「이/가(イ/ガ)」と「은/는(ウン/ヌン)」です。
日本語では、それぞれ「〜が」と「〜は」と訳されることが多いため、簡単そうに見えるかもしれません。
ところが、いざ自分で韓国語を話そうとすると、
「ここは이/가? それとも은/는?」
と迷ってしまう人がとても多いのです。
実は、日本語の「が」と「は」の違いは、韓国語の「이/가」と「은/는」の違いによく似ています。
しかし、日本人も普段は「が」と「は」を無意識に使い分けているため、その違いを説明しようとすると意外と難しいものです。
今回は、日本語と韓国語の例文を比べながら、「이/가」と「은/는」が持つ基本的なニュアンスを分かりやすく整理してみましょう。
1.まずは形を確認!パッチムがあるか、ないか
「이/가」と「은/는」は、前の名詞にパッチムがあるかどうかによって形が変わります。
パッチムがある名詞には「이・은」を付けます。
책이(チェギ)
本が
책은(チェグン)
本は
학생이(ハクセンイ)
学生が
학생은(ハクセンウン)
学生は
パッチムがない名詞には「가・는」を付けます。
사과가(サグァガ)
りんごが
사과는(サグァヌン)
りんごは
친구가(チングガ)
友達が
친구는(チングヌン)
友達は
形の選び方は難しくありません。
問題は、「이/가」と「은/는」のどちらを使うかです。
2.「이/가」は「誰が?何が?」にスポットライトを当てる
「이/가」は、誰がしたのか、何がそうなのかを示すときに使われます。
特に「誰が?」「何が?」という質問への答えでは、「이/가」が自然です。
누가 이 케이크를 만들었어요?
(ヌガ イ ケイクルル マンドゥロッソヨ?)
誰がこのケーキを作りましたか?
제가 만들었어요.
(チェガ マンドゥロッソヨ)
私が作りました。
ここで伝えたいのは、「作った」という事実だけではありません。
「誰が作ったのか」という部分が大切なので、「저는」ではなく「제가」を使います。
次のように、目の前で起きていることや新しく気づいたことを表すときにも「이/가」がよく使われます。
비가 와요.
(ピガ ワヨ)
雨が降っています。
버스가 왔어요.
(ポスガ ワッソヨ)
バスが来ました。
고양이가 있어요.
(コヤンイガ イッソヨ)
猫がいます。
このような文では、話し手が見たことや気づいたことを、そのまま伝えています。
3.「은/는」は「〜について言うと」という話題を示す
「은/는」は、これから何について話すのかを示す助詞です。
日本語の「〜は」「〜について言うと」に近い働きをします。
저는 한국 사람입니다.
(チョヌン ハングク サラミムニダ)
私は韓国人です。
この文では、「私について説明すると、韓国人です」という意味になります。
「誰が韓国人なのか」を特定するよりも、「私」という話題について情報を伝えているため、「저는」を使います。
次の例も見てみましょう。
오늘은 날씨가 좋아요.
(オヌルン ナルッシガ チョアヨ)
今日は天気がいいです。
ここでは「오늘은」が文全体の話題です。
「今日について言うと、天気がいい」という構造になっています。
なお、「은/는は後ろの内容だけを強調する助詞」と覚えるよりも、「話題を提示する助詞」と考えるほうが、さまざまな文に応用しやすくなります。
4.「은/는」には比較・対照のニュアンスもある
「은/는」のもう一つの大切な働きは、比較や対照です。
커피는 마시지만 녹차는 안 마셔요.
(コピヌン マシジマン ノクチャヌン アン マショヨ)
コーヒーは飲みますが、緑茶は飲みません。
この文では、コーヒーと緑茶を比べています。
한국어는 재미있어요.
(ハングゴヌン チェミイッソヨ)
韓国語は面白いです。
この文も、状況によっては「韓国語は面白いです。他の言語については分かりませんが」という対照のニュアンスを含むことがあります。
そのため、「은/는」が使われているからといって、いつも強く比較しているとは限りません。会話の流れによって、単なる話題になることもあれば、他のものとの違いを意識させることもあります。
5.「저는 다나카입니다」と「제가 다나카입니다」の違い
自己紹介では、普通このように言います。
저는 다나카입니다.
(チョヌン タナカイムニダ)
私は田中です。
自分について紹介しているため、「저는」が自然です。
それでは、「제가 다나카입니다」は間違いなのでしょうか。
いいえ、間違いではありません。
たとえば、受付で次のように聞かれたとします。
다나카 씨가 누구세요?
(タナカッシガ ヌグセヨ?)
田中さんはどなたですか?
제가 다나카입니다.
(チェガ タナカイムニダ)
私が田中です。
この場合は、「誰が田中さんなのか」という質問に答えているため、「제가」が自然です。
つまり、次のように使い分けます。
저는 다나카입니다.
私は田中です。
自分について普通に紹介するとき
제가 다나카입니다.
私が田中です。
「田中さんは誰ですか」と聞かれ、自分を特定するとき
「제가 다나카입니다」が文法的に間違っているのではありません。状況によって自然な助詞が変わるのです。
6.初めて登場するものと、すでに話題になっているもの
「이/가」と「은/는」の違いを理解するうえで、もう一つ役立つ考え方があります。
それは、「初めて登場する情報」と「すでに話題になっている情報」です。
옛날에 한 마을에 할아버지가 살고 있었어요.
(イェンナレ ハン マウレ ハラボジガ サルゴ イッソッソヨ)
昔、ある村に一人のおじいさんが住んでいました。
할아버지는 매일 산에 갔어요.
(ハラボジヌン メイル サネ カッソヨ)
そのおじいさんは毎日山へ行きました。
最初の文では、おじいさんが物語に初めて登場するため、「할아버지가」を使っています。
次の文では、すでに登場したおじいさんについて話を続けるため、「할아버지는」を使っています。
これは日本語でも同じです。
「おじいさんが住んでいました」と初めて紹介し、その後は「おじいさんは山へ行きました」と話を続けます。
ただし、「初めて出る名詞には必ず이/가、2回目からは必ず은/는」という絶対的な規則ではありません。話し手が何を新しい情報として伝え、何を話題にしたいのかによって助詞は変わります。
7.同じ内容でも助詞によってニュアンスが変わる
次の二つの文を比べてみましょう。
누가 왔어요?
(ヌガ ワッソヨ?)
誰が来ましたか?
민수가 왔어요.
(ミンスガ ワッソヨ)
ミンスが来ました。
「誰が来たのか」を答えているため、「민수가」が自然です。
では、次の会話はどうでしょうか。
민수는 어디에 있어요?
(ミンスヌン オディエ イッソヨ?)
ミンスはどこにいますか?
민수는 집에 갔어요.
(ミンスヌン チベ カッソヨ)
ミンスは家に帰りました。
ここでは、すでにミンスが話題になっています。そのミンスについて説明しているため、「민수는」を使っています。
「이/가」と「은/는」は、名詞そのものの意味を変える助詞ではありません。
話し手が文のどこに意識を向けているかを示す助詞なのです。
8.日本語と似ているけれど、いつも同じとは限らない
日本語の「が・は」と韓国語の「이/가・은/는」は、基本的な働きがとてもよく似ています。
そのため、まずは日本語の感覚を利用して覚えても構いません。
ただし、二つの言語がいつも完全に一対一で対応するわけではありません。決まった表現や会話の状況によって、韓国語では日本語の直訳と異なる助詞を使ったり、助詞自体を省略したりすることもあります。
最初からすべての違いを完璧に覚えようとしなくても大丈夫です。
まずは次の三つを意識してみてください。
・「誰が?何が?」に答えるときは「이/가」
・「〜について言うと」と話題を示すときは「은/는」
・何かを比べるときは「은/는」
韓国ドラマや日常会話で助詞を聞いたときに、「なぜここでは이/가なのかな?」「何と何を比べているのかな?」と少し考えるだけでも、自然な使い分けが少しずつ身についていきます。
3分で復習!保存版まとめ
「이/가(イ/ガ)」
・「誰が?」「何が?」を示す
・主語を特定するときによく使う
・目の前で起きたことや新しく気づいたことを伝える
・初めて登場する人や物に使われることが多い
例:
누가 왔어요?
誰が来ましたか?
민수가 왔어요.
ミンスが来ました。
「은/는(ウン/ヌン)」
・「〜について言うと」という話題を示す
・すでに話題になっている人や物について説明する
・二つ以上のものを比較・対照するときに使う
例:
민수는 집에 갔어요.
ミンスは家に帰りました。
커피는 마시지만 녹차는 안 마셔요.
コーヒーは飲みますが、緑茶は飲みません。
最後に、もう一度この違いを確認してみましょう。
저는 다나카입니다.
普通に自己紹介するときの「私は田中です」
제가 다나카입니다.
「田中さんは誰ですか」と聞かれたときの「私が田中です」
「이/가」と「은/는」は、単純に日本語へ置き換えるだけではなく、「今、何を伝えたいのか」を考えることが大切です。
最初は迷っても、実際の会話にたくさん触れていくうちに少しずつ感覚が身についてきます。
助詞に迷ったときは、まず「誰が?」に答えているのか、それとも「何について」話しているのかを考えてみてくださいね。
안녕〜!(アンニョン〜!)
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