【韓国文化】ワールドカップ応援のルーツは伝統ゲーム「ユンノリ」?韓国人が集まると熱くなるDNAの秘密
みなさん、アンニョンハセヨ!
今、世界中がワールドカップの熱気に包まれていますね!
韓国のワールドカップ応援といえば、真っ赤なTシャツを着た数万人のサポーター「赤い悪魔(レッドデビルズ)」が街頭を埋め尽くし、地響きのような声援を送る姿が有名です。
「韓国人はなぜ、あんなに集団での応援に熱くなるんだろう?」
「あの圧倒的な一体感とエネルギーはどこから来るの?」
「あの圧倒的な一体感とエネルギーはどこから来るの?」
実は、その謎を解く鍵は、韓国の伝統的なお正月ゲーム「ユンノリ(윷놀이)」に隠されているのです!
一見、全く関係のなさそうなサッカーと伝統ゲーム。しかし、そこには韓国人が先祖代々受け継いできた「熱狂のDNA」が流れています。長年韓国語と文化を教えてきた私が、その面白い共通点を3つに絞って紐解きます!
💡 ミニ知識:そもそも「ユンノリ」ってどんなゲーム?日本の読者のみなさんの中には、「名前は聞いたことがあるけれど、どんなゲームかよく分からない」という方もいらっしゃいますよね。簡単にその歴史とルールをご紹介します!
- ユンノリの歴史: その歴史は非常に古く、三国時代(約2000年前)以前から存在していたと言われています。もともとは5種類の家畜(豚、犬、牛、馬、ラクダ)の成長や移動をモチーフに、その年の農作物の豊凶を占う神聖な儀式から始まりました。
- 基本ルール: コインの裏表のように、片面が平らな4本の木の棒(ユッ)を同時に投げます。平らな面が何本上を向くかによって、1マス〜5マス進むことができます。
- ゲームの目的: 4つの自分の駒(マル)を、誰よりも早くすごろくの盤面から1周させてゴールさせたチームの勝ちです!相手の駒を捕まえたり、味方の駒同士を重ねて「おんぶ(一緒に移動)」させたりする、非常に高度な頭脳戦(戦略)が楽しめます。
1. 「全員が監督」になって口を出す!驚きの参加型カルチャー
サッカーの試合を見ているとき、韓国のサポーターはただ静かに観戦しません。「そこパスしろ!」「シュート打て!」と、まるで自分が監督になったかのように全力で指示(アドバイス)を出しますよね。
この「全員が主役になって熱くなる姿」は、まさにユンノリそのものです。
ユンノリは4本の木の棒を投げるすごろくのようなゲームですが、決して「投げる人だけ」のゲームではありません。チームの仲間全員が後ろから「その駒を動かせ!」「いや、こっちの駒と合流(おんぶ)させろ!」と大声で戦略に口を出します。
ユンノリは4本の木の棒を投げるすごろくのようなゲームですが、決して「投げる人だけ」のゲームではありません。チームの仲間全員が後ろから「その駒を動かせ!」「いや、こっちの駒と合流(おんぶ)させろ!」と大声で戦略に口を出します。
この「みんなでワイワイ参戦し、一緒にチームの運命を動かすダイナミズム」こそが、韓国の応援文化の根底にあるのです。
2. 「一発逆転」のドラマに熱狂する民族
サッカーの醍醐味といえば、後半ロスタイムでの劇的な逆転ゴールですよね。韓国人はこうした「予測不可能なドラマ」が大好きです。
ユンノリというゲームが、まさにそのドラマの連続です。
どれだけ負けていても、最高の出目である「モ(모)」が出たり、一歩後退する恐怖の出目「バックド(뒷도)」が出たりすることで、最後の最後で一瞬にして形勢がひっくり返る大逆転劇が頻繁に起こります。
どれだけ負けていても、最高の出目である「モ(모)」が出たり、一歩後退する恐怖の出目「バックド(뒷도)」が出たりすることで、最後の最後で一瞬にして形勢がひっくり返る大逆転劇が頻繁に起こります。
ゲームが進むにつれて部屋全体の温度が2度くらい上がるほど熱狂するあの空気感は、スタジアムで逆転勝利を祈るサポーターの熱気と完全にシンクロしています。
3. ルーツは「お祭り」!みんなで一つになる「大同(デドン)精神」
ユンノリはもともと、数千年前の農耕社会で、村のみんなが集まってその年の豊作を占い、楽しんだ「お祭り(祝祭)」から始まりました。個人で楽しむのではなく、「村対抗」で全員が団結して声を張り上げるコミュニティのイベントだったのです。
この「みんなで集まって、声を一つにして楽しむ」という数千年前のDNAが、現代の「スタジアムや広場を真っ赤に染める街頭応援」へと形を変えて引き継がれています。
💖 쌤(先生)からの一言:言葉の背景にある「興(フン)」を感じてみよう
韓国語には、内側から湧き出る興奮や楽しさを表す「興(興・フン)」という言葉があります。
ワールドカップの応援も、お正月のユンノリも、韓国人にとっては単なるイベントやゲームではなく、この「興」をみんなで爆発させて一つになる大切な文化なのです。
みなさんも、次に韓国のサッカー応援を見るときは「あ、今みんなの心の中でユンノリの血が騒いでいるんだな!」と思い出してみてください。韓国の応援文化が、より深く、もっと身近に感じられるはずです!